2019年2月10日 (日)

珠玉の名言

 川(渓流)の職漁師についての本を見つけてさっそく購入。戦後しばらくの間はあちこちに川魚の漁師がいて、アユやヤマメ、イワナなどを旅館や料理屋に売って生計を立てていたとのこと。彼らはただ漁をするだけでなく、魚がいない渓流の上流部や枝沢に魚を移して増殖させてもいたらしい。安定した生計のためには当然のことだったとは思うが、それが結果として川を守り、魚を保護することにもつながっていたんだと、改めて知った次第である。
 
 そういった職漁師の語りの中には、名言と言えるものが数多い。その中で、気に入った言葉を2つ紹介したい。
 
 
 
「絶対合わせるな」
 
 イワナ釣りに際しての名言である。
 
 川の流れの急なところでは誰でも釣れる。流れの緩やかなところ(渕など)では、魚が群れているのが見えるが、下手な釣り方をすれば魚を驚かせてしまい、すぐに釣れなくなってしまう。そのときの釣り方を言ったものである。
 
 釣りでは、魚が鉤を咥えたときに合わせを入れるのが常識である。合わせとは、魚が鉤を咥えたのを感じた次の瞬間に、竿を煽ってしっかりと鉤がかりさせることを言う。それをやってはいけないというのだ。
 
 では、合わせずにどうするのか?
 
 魚が鉤がかりしたら、静かにそっと竿を上げよという。
 経験者ならわかると思うが、魚の反応があれば反射的に合わせてしまうのが釣り人の性。「そうするな」というのは、「素人の釣り師」にはできそうでできない難しい行為なのである。
 
 
 
「イワナはほとんど移動しない」
 
 イワナという魚の習性を知り尽くした名言である。
 
 渓流といえども長い流程を持つ。魚たちはそこを上へ下へと自由に動き回っているかのような想像をしてしまうが、実はそうではないという。特に沢に棲んでいるイワナは、産卵期以外はよほどの事情がない限り大きな移動をすることがないらしい。
 渓流は奥に行けば行くほど生存競争が激しくなる。そういうところにいるイワナたちは、マイ・ホームをしっかりと持っていて、そこで日々の暮らしを営んでいるのだ。そうすることで互いの生活を脅かし合うことを避けているのだろう。
 
 職漁に携わる人たちは、それぞれにテリトリーを持ち、互いに互いのテリトリーを守り合っていた。また、自分のテリトリーの中では、どこそこの川に2日入ったら、次は別の川に何日、その次はまた別の川に何日…というように、ある程度の間を置きながら移動して漁をしていた。
 あたかも沢に棲むイワナと同じような職漁生活を送っていたようで、とても興味深い。
 

2019年1月16日 (水)

ブルさんBlog連動企画???

 公私ともにお世話になり、そして親しくしているブルさんが、新しいサイトでのBlog再オープン! この間、腕時計を買ったらしい。で、勝手に連動企画ぅ~…という名のパクリお題です。

 
ブルさんのBlogはこちら。
https://www.bullpowerworld.com/entry/2019/01/15/200000
 
 今どきは、腕時計なくても時刻はわかる時代。街を歩けばあちこちに時計が表示されているし、電車の車内だってドアの上の液晶パネルに時刻が表示されていることだってある。ポケットに入れている携帯電話やスマホにだって時刻が出る。でもね、あたしゃ~腕時計派。
 
 仕事柄、規定時間を話し続けることが多い。「さて、話し始めてどのくらいの時間が過ぎたかねえ」というときに、まさかスマホを出して確かめるのはダサイと思うのである。話しながら、気付かれずにそっと腕時計を見て、時の経過を知るのがいいね。
 
 好きな渓流釣りに行ったとき、時刻を知るのがスマホだけだと、不安がつきまとう。電池切れたら時刻がわからない、落として割ってしまったら時刻がわからない…。だから、大事に大事にベストのポケットにしまい込んでしまうのだが、そうするとさっと見れない。そこで少々タフに作られた腕時計の出番。防水機能と頑丈さを備えた時計を持っていれば安心感ピカイチだ。
 
 というようなことで、今2台の腕時計を使っている。
 
 仕事で使っているのがこの時計。
 
At804456e  
 シチズンのアテッサ AT8044-56E。全身黒ずくめの時計。ケースやベルトは、デュラテクトというシチズン独自の硬化処理を施したもの。黒は、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)といって、これもシチズン独自。10気圧防水で風防はサファイアガラス。
 
 手に入れたのは2014年の1月。まだ全黒の時計は珍しく、見て一発で気に入ってしまった。腕時計は、煌びやかで人目を引きつけるようなタイプのものがあるが、そういうのって、なんだか「オラオラオラ~! オラの腕時計見てみいや」と主張が強すぎて好みではない。その点この全黒のヤツは、控えめながらそっと自己主張。ここがいい!
 
 
 もう一つは、こちら。
 
Pmp562912  
 同じくシチズン製のプロマスター、ランドシリーズ PMP56-2912。やはりデュラテクトのチタンケースで、20気圧防水、球面サファイヤガラス風防。アテッサと比べるとズシリと重たい(それでも、ステンレス製に比べるとかなり軽い)。風防周りの黒い部分はDLC.。
 
 これは、2006年の12月に購入。それまで、セイコーやカシオやヴィクトリノックスのアウトドア向けの腕時計を使ってきたけれど、デザインや重さ、アウトドア向けと謳っているのに耐久性がンン…てなことで今ひとつしっくりきていなかった。そういうところで出会ってしまったのが、このプロマスター。派手すぎず、ゴツすぎず、どんな状況でも見やすい。
 
 このプロマスターは、ものすごく気に入っていて、仕事以外の時や釣りに行くときはいつも腕に嵌める。手に入れてからちょうど12年が過ぎたところ。一度オーバーホールに出している。持っていった自宅近くの時計専門店では「オーバーホールするくらいなら新しいのを買ったらどう」と言われたけれど、自分の中ではこの時計以上の時計が未だにないので、「これ気に入っているので…」とOHをお願いした。結果、今もって極めて快調に時を刻み続けている。
 
 シチズンのチタン硬化加工技術は大したもんだと思う。どちらの時計もキズ1つない…と言いたいところだが、実は少々のキズはある。でも、普通のステンレスやチタンのものだったら、もっとキズが付いていたはず。以前使っていた並みのチタン製の時計は、あちこちキズだらけになったもんね。
 
 両方とも、ソーラー・電波時計なので電波が届き光がある限り正確に動き続ける。自分の年齢を考えると、これはもう一生もんだ。
 何十万、何百万もするような高級なものではないけれど、華美な装飾はなくても必要にして十分な機能を持ち、いつでも側にあるよき相棒である。
 
*** ブルさんに感謝を込めて ***
 

2018年11月12日 (月)

丹沢湖-紅葉-

 今年は天気との相性がよく合わず、毎年行っていた山中湖の紅葉を見られなかった。んん~、残念。

 
 そこで、そろそろ見頃かなという丹沢湖に出かけてみた。青葉がまだまだ多いものの、きれいに色づいている木もあれば、既に葉を枯らしている木もあった。それにしても今年は暖かい。これから最低気温が下がっていけば、見頃も間近。もう1回行けるかなあ…
 
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2018年11月 2日 (金)

撚り糸テーパーライン

 テンカラのラインは、昔は馬素と言うものを使っていたらしい。馬の尻尾の毛を撚って作ったラインだ。さすがに今はナイロンなどの化学繊維が主流。私も、馬素はさすがに使わない。
 これまで使ってきたのは、レベル・ラインとモノフィラメント・テーパー・ラインの2種類。
 
 
レベル・ライン
 
 まずはレベル・ライン。テンカラ用として売られているフロロカーボンの単糸を適当な長さに切って竿につなぐだけという簡単さ。これが今流だと聞いてテンカラを始めた頃に使っていた。フライ・フィッシング歴が長いので、テーパー形状のリーダーを使うことが体に染み付いていた。ラインに伝わった「毛鉤を飛ばすための力」をリーダーから毛鉤までスムーズに伝え、リーダーをきれいにターンオーバーさせるにはテーパー形状は必須だった。
 
 そういう下地があるところでのレベル・ライン。始めから終わりまで太さの変化のないラインをどのようにして飛ばし、ターンオーバーさせるのか、簡単には想像できなかった。とりあえずフライ・ロッドを振るようにテンカラ竿を振ってみると、案の定ラインの飛びは良くない。フライ・ラインほどの重さもない糸を飛ばすには、竿の振りを速くするか、竿自体の曲がって戻るときのパワーを使うしかないと思った。どちらにしても、ライン自体にパワーが生まれにくいので、振りに頼るか竿に頼るかしないといけないわけだ。フライ仕込みの私の体には今ひとつしっくりこなかった。
 
 
モノフィラメント・テーパー・ライン
 
 次に試したのが、モノフィラメント(単線)のテーパー・ライン。これは、竿に取りつける部分からラインの先に向かって次第に細くなっていく形。フライ・フィッシングのテーパード・リーダーと同じような作りになっている。これは、レベル・ラインと比べてライン自体に重さがあり、加えてテーパー形状のお陰でレベル・ラインよりも楽に振れてねらったポイントにも毛鉤を落としやすい感じがした。しかし、ラインをきれいに伸ばして毛鉤を落とすには、レベル・ライン使用の時ほどではないにせよ、竿を振るスピードを少々上げてあげないといけなかった。レベル・ラインよりもこちらの方が、より自分に合っていたので、ずっとこのラインを使い続けてきた。
 
 
撚り糸テーパー・ラインを買ってしまった
 
 ところが、先日仕事帰りにたまたま立ち寄った釣具店で、フロロカーボンの撚り糸テーパー・ラインというのを見かけて、試しに使ってみようかと買って来てしまった。なんとこれが運命の巡り合わせ。実際に使ってみたその瞬間から一発で気に入ってしまった。
 
 フロロカーボン糸の撚り合わせる本数を次第に減らしてテーパー形状にしてあるラインだが、糸そのものに結構な重さがあり、撚り合わせてもいるので腰がしっかりとしていてクニャクニャとなることもない。ただその重さゆえ、毛鉤を自然に流すことに難があるともいわれていたものだ。実際に振ってみると、竿をゆったりまたは少し振るだけでラインがスルスルと伸びて飛んでいく感じ。テーパー形状によって毛鉤のターンオーバーが実にスムーズ。ターンオーバーがいいということは、ラインが着水するよりも先に毛鉤から水面に落ちていくということだ。さらに直進性がいいので、川面にボサがかぶさったところでも、ボサと水面の間の狭い空間に確実に毛鉤を届けることができた。自分で言うのもなんだが、狭いスポットに毛鉤を落とす技術は、フライの経験から結構備わっていると思うのだが、その腕がさらに上がったような気になった。
 
 結局、「これだっ! このラインだっ!」と感動。
 
 毛鉤を自然に流すことに難があるといわれている点も、実際には釣りに差し障りが出るほどのこともなく、むしろテンカラお得意の毛鉤の操作は、こちらの方が格段にやりやすい。竿先をチョンチョンと煽るようにして毛鉤を上下させたり、スーと水面や水面下を走らせてみたり、かなりの程度思い描くとおりに操作できた。同じテーパー形状でも、モノフィラメントよりも私の感覚にはよくマッチしている。
 
 テンカラのラインには、こうして各種があるのだが、各人の好みや釣り方によって選んで使えばいいとは思う。今の私にとっては、撚り糸テーパー・ラインが一番のお気に入りだ。最も自分に合っているし、何よりテンカラらしい釣りができそうな気がするのである。

2018年10月 8日 (月)

USLシステムの試み

 
カツカレーもしくはイチゴ大福
 
 人間は、なかなか欲深いものである。何かのいいところといいところ、好きなところと好きなところをいっしょくたにできないものかと、ついつい考えてしまう。「トンカツがうまい!」、「カレー、大好き!」…この2つが一緒に味わえたらどんなに幸せなことか。じゃあ作っちゃえばいいじゃんカツカレー。「イチゴ、おいしい」、「大福もおいしい」…じゃあ作っちゃえばいいじゃんイチゴ大福、てなもんである。
 
 
テンカラにハマった!
 
 長い間フライ・フィッシングをやってきたが、今はすっかりテンカラ釣りである。今シーズンもフライ・ロッドを振ったのは2~3回程度だった。
 
 すっかりテンカラにはまり込んでしまった理由。一つは、釣りのプロセスがスピーディなこと。毛鉤の振り込みは、フライ・フィッシングでいうフォールス・キャストが0~2回でできてしまう。ピックアップも楽ちん。つまり、動作が軽快。そして、ピン・ポイントで毛鉤を落とせる。プレゼンテーションをやり直すことはあまりないし、毛鉤の操作も細かくできる。
 
 二つ目は、一つの毛鉤を3次元で流せること。私の場合は、ドライ・フライとかウェット・フライとかニンフ・フライとかの区別をせずにテンカラ用の毛鉤を巻いている。フライ・フィッシングのドライ・フライのように毛鉤を完全に水面に浮かべることはまずない。毛鉤にフロータントをつけることはなく、一度魚をかけた後も特別なメンテナンスはしない。無理に毛鉤を浮かせるのではなく、毛鉤の重さなりに水面下を漂わせ魚と勝負することになる。
 
 流れの表層を流したいときはラインを張り気味にすればいい。もう少し下の層を流したいときは、ラインを若干緩め、底近くまで沈めたいときは落ち込みなどに毛鉤を振り込んで水流の勢いで沈めるのである。一粒で二度おいしいということばがあるが、一つの毛鉤で三度おいしくいただくことができる。これは、ドライ、ウェット、ニンフと使い分けるフライ・フィッシングからすればなんとシンプルなことか。そして、流れのどの層を流せばいいのかの瞬間瞬間の判断を、即実行に移せるのもいい。
 
 「毛鉤が見えなくても大丈夫なの?」と時々聞かれる。大丈夫大丈夫、見えなくても心配無用。テンカラでは毛鉤が見えている必要は必ずしもない。ラインとティペット(ハリス)の間に、不透明色のフロロカーボン糸を20センチほど入れているのだが、これを目印にしていわゆる糸ふけでアタリをとったり、水中がある程度見通せる流れでは、魚体がキラリと反転するのを見て合わせたり、魚が毛鉤を咥えたショックが竿を通してダイレクトに手元に来た瞬間に合わせればいいのである。
 
 三つ目は、テンカラは勝負が早いということ。毛鉤が着水した瞬間に魚が出ることもしばしばであり、そうではない場合でも、着水して2・3呼吸くらいのうちに、出るときは出るという感じである。毛鉤を流す線を長く描く必要はない。これは私の性に合っている。
 
 テンカラについての考え方も色々あるようだが、私は「シンプルなフライ・フィッシング」とはとらえずに、釣り方も毛鉤についての考え方も別物だと思っている。だからといって、「ドライフライ・テンカラ」といったことを否定するつもりは毛頭ないが…。
 
 
テンカラがこうなってくれれば
 
 テンカラについて、こうやって自分なりの考えをまとめられるあたりまで経験してくると、テンカラのデメリットのようなものも見えてくる。
 
 まずは、ライン+ハリスの長さが竿よりも長いという仕掛けのため、魚を取り込むときにやっかいである。
 
 次に、ラインを出したり引いたりという操作ができないので、かかった魚に走られたときに竿でのやりとりが強いられるということ。
 
 三つ目に、渓の頭上の開け具合や川幅の広い・狭い等に対応するためには、長さの違う仕掛けを用意して、その場の状況で仕掛けごと交換しなくてはいけないということ。
 
 まあ、デメリットというよりも面倒くささみたいなものである。これらがなんとかなれば、もっとスピーディな釣りになるのになあ、と思える。
 
 で、以上を踏まえて、フライとテンカラのいいとこ取りをしたカツカレーやイチゴ大福のような釣りのシステムができないものかと欲深く考えた。そして、あれやこれやと想像をめぐらせつついくつか試行した結果、ひとまずの中間点に到達できた(と思っている)。
 
 
USLシステム
 
 名づけて、USL(Ultra Short Leader)システム。フライ・フィッシングの道具立てを使いつつ、テンカラ釣りの軽快さを取り入れたシステムである。フライの世界で大きな勢力となっているLL(Long Leader)システムの対極に位置する、フライとテンカラのハイブリッド・システム、大袈裟に言えば、LLへのアンチテーゼになるのかも。
 
 まずは、フライ・ロッドはスローテーパーの#2~3。今は、8ft弱の#3ロッドを使っている。これは、単純に私の手持ちロッドの中でUSLに適したロッドがそれしかないためであり、たぶん長さは9~10ft、渓流用ロッドにしては長めのものがベストだと思う。
 
 ラインは、とりあえず#2のフローティング、ダブル・テーパー。フライ・フィッシングのようにラインの浮力をあてにしないので、高性能ラインである必要はまったくない。私は、ジャンク品に近い格安ラインを使っている。これを、軽量リールにセットする。
 
 このラインの先端にリーダーを結ぶわけだが、これはファースト・テーパーのノットレス・リーダーのバット バットに近いテーパー部を40センチほどで切り、これをラインにつなぐ。つまり、リーダーの長さは40センチ! ウルトラ・ショートの所以である。
 
 このリーダーには、目印代わりに不透明色のフロロカーボン糸を20センチほど結ぶ。ただし、実釣してみるとライン先端部でアタリが取れることが多く、このフロロ糸は必要ないかもしれない。
 
 そして、ここにティペットを約70cmから1mほど結ぶ。太さは、状況に合わせて6x~4x。号数でいうと、0.6~1号。材質はナイロンでもフロロでもいいが、表層を流すときはナイロン、より下層を流すときはフロロというように使い分けてもいいと思う。
 
 これでUSLシステムの出来上がり。リーダーからティペットまでの全長が2mにも満たないという、まさに超短いシステムである。
 
 
USLの釣り方
 
 自分の部屋でUSLを作ったら、あとは実釣である。USLの釣りテクニックは、従来のフライ・フィッシングとはチト違う、いや大分違うのではないかと思う。
 
 USLが想定する釣り場の状況は、今のところフリー・ストーンの渓流である。止水やチョーク・ストリームは向いていないような気がするが、実釣していないのでなんとも言えない。
 
 魚が付いていそうなポイントを見つけたら、毛鉤をキャストしてポイントに落とし込んでいくわけだが、出すラインの長さはせいぜい5m。本流の幅広い流れにあっても、できるだけラインは出さないように心がけ、ロング・キャストは控える。ラインを長く出せば、きっと釣りの軽快感は損なわれるだろうから。
 
 私がよく使う毛鉤は、ドライ・フライタイプかソフト・ハックルタイプのもの。伝統的なテンカラ毛鉤にもよく似たものがたくさんあるように思う。ただ、毛鉤の浮力は重視しないし、水面下で魚と勝負することを考えて、ドライ・フライタイプのものは、ハックルを薄く巻くようにしている。浮かばせることを意識しないので、フロータントを施す必要もないし、魚をかけた後のメンテナンスも必要なし。
 
 テンカラで釣っていると、毛鉤が着水してからそんなに間を置かずに魚が咥えることが多いように思う。ドライ・フライでフライを見切られるような場面でも、水面下では結構反射的に毛鉤を咥えるような気がする。USLは、その反射的に毛鉤を咥えた瞬間、つまりファースト・バイトをよくとらえることができるシステムである。ラインからティペットまでがいわば直線的なので、必ず何らかの形でアタリが出ると考えている。LLシステムは、ドライ・フライでは有効なシステムだが、水面下を漂わせる毛鉤釣りでは毛鉤が着水して沈み込んだ直後のファースト・バイトを的確にとらえることは難しくなるのではなかろうか。
 
 さて、もしも毛鉤が水に馴染んで間もなく魚が咥えることが多いとするならば、毛鉤を長距離流す意味が薄れてくる。逆に、長く流すことによって毛鉤を魚が観察する時間が増え、見切られることにもつながる。食い気のある魚が毛鉤を見つけ、反射的に咥えるには長くても3mも流せばいいのではないかと思える。流れの中での魚の付き場所を、1.5mから3m刻みで細かにとらえ、その区間を流し終えたらすぐにピックアップして次のキャストに移る…スピーディな「テンカラ・フライ・フィッシング」である。
 
 毛鉤は自然に流すというのは、基本中の基本である。しかし、時によってはあえてそれに逆らうのもありである。毛鉤を上下にユラユラさせてみたり、流れをフッと横切らせてみたりすることで、ドッカーンと魚が出てくることがある。このように、毛鉤を操作する際にも、USLは好都合なシステムである。ラインの先2mにも満たないところに毛鉤が結んであるので、竿を動かすだけで毛鉤の動きをコントロールできる。長いリーダーでは不可能といっていい。
 
 こうして幸運にも魚が毛鉤を咥えてくれたならば、しっかりとアワセを入れて、あとはいつものとおりの魚とのやり取りをすればいい。引きが思いのほか強ければ、ラインを出したりリトリーブしたりのやり取りもよし。かなりの大物がかかったならば、リールを使ってのやり取りもよし。テンカラでは絶対に不可能なテクニックの見せ所である。
 
 カツカレーのような、イチゴ大福のような、いいとこ取りをねらったUSLシステムであるが、改良点はまだまだあると感じている。一つずつクリアして更なる完成形を目指したいと思う。
 

2018年6月22日 (金)

チャンス一髪

 梅雨空の一瞬の隙を突くような晴れの日。さてどこへ行こうかと散々思案した挙げ句、山梨県東部の川へ行くことに決定。同行者は、いつもの相棒カモさん。

 
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 ここは、東京方面からの足も便利で、たくさんの釣り人が入っている川。苦戦は承知の上だが、雨のあとという状況が私たちにどう加担してくれるか…期待はそうしていなかった。
 
 ところが、毛鉤を振り込むこと10分くらいで最初のヒット。「えっ? スレ掛かり?」と思えるような引き。無事にネットインすると、これが見事なイワナ。ネットの長い方の内径が約28センチなので、全長24~25センチ程か。
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 頭上の緑を水面に映して、なかなかおもしろい写真になった。
 
 その後も、同サイズのイワナやちょっと小ぶりながら太ったアマゴをポツポツと釣る。もちろん、カモさんも…
 
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 これも日頃の行いの良さ(?)とワンチャンスの天候を味方に付けたおかげ。心ゆくまで楽しめました!
 
 そうそう、内緒の話、カモさんテンカラ竿を折ってしまった。さらに内緒の話、これで同じメーカーの竿を折ること4回目!!!
 カモさん、パーツを買いに行くときは付き合うからねえ…

2018年5月13日 (日)

川の変化

 毎年夏には必ず訪れる長野県姫川の支流。大雪渓に源を持つ川だけに、真夏でも水温は12度前後。初めて釣行したときは、大きな流れと水温に、どう攻略するか考えさせられたものだ。

 
 昔は暴れ川だったようだが、河川改修が進み、広い川幅を横切る大きな堰堤がいくつか作られた。そのせいか、川の流れや河原のようすが結構変わった。
 この川ではないが、魚が潜むポイントがたくさんあった川が、河川改修によってのっぺりとした平瀬だらけの川に変わってしまったのをいくつか見てきている。
 
 やはり、川は生き物だ。
 
2000年
2000
 
2008年
2008
 
2012年
2012
 
 写真のほぼ中央にある大きな岩に注目。この岩は、どんなに大水が出ても動かない。2000年は、岩ははっきりと見えており、周囲の植物の背丈は伸びていない。たぶん大水が出ること頻繁で、植物がなかなか根付かなかったんではないだろうか。
 
 河川改修で流れの勢いが変わり、岩の周りの植物もすっかり根付いた結果、2008年以降は岩が見えなくなってしまった。河原の大石も、堆積物で埋まっていき、写真ではちょっと見にくいが堰堤もその前後の落差が縮まっていることがわかる。もちろん、流れの筋も大きく変化(何度となく重機が入っているせいもあるかもしれないが)。
 
 余談だが、この付近では、以前はヤマメ、イワナ、ニジマスが釣れた。それがここ数年は、イワナのみ。漁協の放流も変わったのかもしれない。
 


2018年5月12日 (土)

年券の川へ[2]-5/11-

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 シーズン2回目の「年券の川へ」。
 新緑まばゆい晴天のもと、カモさんとのふたりづれ。8日~9日の降雨で水量は通常+20センチ。流れを横切るときの圧が強いが、濁りなくきれいな流れはいつも通り。
 
 水温5度~6度。前回の釣行で、このくらいの水温でもイワナは毛バリを追うことは実証済み。増水がどう影響するかは未知数だったが、チャレンジチャレンジ。
 
 連休中にどのくらいの釣り人が入ったかはわからないが、イワナの反応は割合に良く、ポツポツ釣れる。しかし、サイズは小さめで全長20センチまでいかないものが多い。そこそこのサイズの魚は抜かれてしまったのだろうか。
 それでもようやく20センチオーバーを釣り上げて、写真を1枚。うまいものを一杯食べて、もう少し太ってほしいところ。
 
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 素晴らしい景色の中でのイワナ釣りは、気分も爽快。たっぷり1日遊ばせてもらって、釣行満足度95%!
 
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2018年5月 2日 (水)

いざ年券の川へ-4/29-

 昨年12月に早々に購入した年券の川へ今シーズン初釣行。カモさんと連休の渋滞を避けて、朝も早から高速を飛ばす(もちろん、適切な速度で…)。

 晴れ渡る青空、標高は約1400メートル、日射しは強いが暑くなく、気温は高くないが寒くなく、気分良く渓に降りた。

 待ち合わせた金ちゃんと合流し、さっそく朝の水温を測定。なんと5.2度。この水温では毛鉤にはなかなか魚は出ないというのが、東京近辺での「常識」。正直「これでは厳しいか」と思った。しかしこの川では、その常識は通じなかった。この低水温下、イワナはしっかりと毛鉤を咥えてくれた。驚きの活性。
 
 金ちゃんは、毛鉤の流し方もかなり上達して、4尾を掛けて2尾キープ。1日中テンカラを振っても1尾も釣れなかったデビュー当時に比べれば、格段のレベルアップ。これでますます釣りにのめり込むこと間違いなし! あとは毛鉤を自分で巻くことだね。
 
 夕方4時過ぎまで竿を振って、1日を楽しく過ごせた。あとは、今シーズン足繁くこの川に通って、今まで以上に川と魚の様子を知ることが宿題。
 今回、カメラを携行するのを忘れるというポカをやったが、スマホでカバーした1枚。イワナの獣っぽさが出ていると思うのだけれど…。
 
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2018年3月29日 (木)

サクラ満開

 あっという間にサクラ満開cherryblossomcherryblossomcherryblossom

 初夏を思わせる陽気にシャツ1枚でお散歩。でも、先週雪が舞ったんだよねえ。季節はどれほどのスピードで進んだのか…。
 去年の満開は、4月の10日前後。約2週間も早い。人もみんな活動的になって、いよいよ春本番。
 
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